日常的に着物を着ていた日本人が何故洋服を着るようになったのか、明治時代の「引札見本帖」に探る【中編】 (4/5ページ)
油屋の女性と店の者 新版引札見本帖.第2(部分) 国立国会図書館デジタルコレクションより
石油ランプを磨いている店の息子と思われる男子の服装に注目してみると、洋シャツの上に着物という和洋折衷の姿です。外国の文化が日本に怒涛のごとく導入されるにつれ、こうして少しずつ洋服が庶民のあいだにも浸透していったのです。
女学生の服装の変化
袴姿の女学生 新版引札見本帖. 第1-8 国立国会図書館デジタルコレクション
明治時代も中期頃になると、人々が座ったり立ったりという動作が生活の中に増えてきます。その主たるものとして学校や公的職業に就く人々の“椅子と机を使った生活”が挙げられます。
着物姿で椅子と机を使うのに一番困るのは“裾さばき”です。
椅子から立ち上がる・座るという動作はどうしても裾が乱れます。そこで学校でも“袴”を着用することを薦めるようになります。