24億匹の遺伝子組み換えされたオスの蚊が放出予定。危険な伝染病を食い止める切り札となるか? (2/5ページ)

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蚊の幼虫 photo by iStock

・カリフォルニア州で急増する外来種、ネッタイシマカ
 実験対象である「ネッタイシマカ」は、黄熱・デング熱・ジカ熱・チクングニア熱などの危険なウイルスを媒介する。

 実験の狙いは、近年蚊が急増しているカリフォルニア州で、ネッタイシマカの数を抑制できるかどうか確かめることだ。

 この外来種の蚊はすでにカリフォルニア中に広まっており、21郡で確認されている。同州は厳しい旱魃に見舞われ、池の水位が下がり、小川の流れも遅くなっている。こうした状況が蚊の繁殖をうながしているようだ。

 今のところ、ネッタイシマカで発病した人は報告されていないが、しかしそのリスクは高まっていると、当局は警戒を強めている。

 「もともとこの地域にいなかった種で、環境に悪影響を与えます」と、オキシテック社で米国を担当するラジーブ・ヴァイディヤナサン氏は話す。

 彼によると、ネッタイシマカのメスは家屋の付近で繁殖し、昼間に行動して血を吸うため、チョウやミツバチといった益虫の行動範囲と重なることもあり、殺虫剤で駆除することが難しいのだという。

 遺伝子組み替え蚊は卵のまま現場に届けられ、水を与えるだけで孵化させることができる。そのため一般にはコストがかかる蚊の駆除を安価に行うことができる。
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