24億匹の遺伝子組み換えされたオスの蚊が放出予定。危険な伝染病を食い止める切り札となるか? (3/5ページ)
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ネッタイシマカ photo by iStock
・危険な伝染病を食い止める切り札となるか?
本プロジェクトは、カリフォルニア州トゥーレアリ郡のデルタ・モスキート・アンド・ベクター・コントロール地区と共同で実施される予定だ。
まだカリフォルニア当局の審査は終わっていない。しかしオキシテック社は、すでにブラジルやフロリダで実験を行っている。その結果は上々だったようだ。
「遺伝子組み替えされたどの幼虫もオスで、メスは生まれませんでした」と、ヴァイディヤナサン氏は話す。
こうした結果を受け、同社はまた違った環境で遺伝子組み換え蚊の効果を試したいと考えている。
遺伝子を改変したことで、蚊の飛行能力に影響はあるのか? 交尾する機能はどうか? 技術を実用化するには、こうしたことをきちんと確認しておかねばならない。
農地が多く、夏になれば37度まで上がる乾燥したセントラル・バレーは、フロリダの結果がそのまま当てはまるとは限らず、打って付けの実験場なのだという。
今月初め、アメリカ環境保護庁は、遺伝子組み替え蚊の実験は、人間にも環境にも安全だったと結論づけている。
ただし、「テトラサイクリン」という抗菌薬がある場所では使えないという。それが解毒剤となり、遺伝子組み換えの効果がなくなってしまうからだ。
排水処理施設、一部の農作物(柑橘類・りんご・なし・桃など)、家畜(牛・鳥・豚)の500メートル以内も規制の対象となる。