キャンプでカレー作るのはなぜ?『チコちゃん』内容にクレーム殺到のワケ

デイリーニュースオンライン

『チコちゃんに叱られる!』NHK公式サイトより
『チコちゃんに叱られる!』NHK公式サイトより

 4月8日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK総合)で紹介された、「キャンプでカレーを作るのはなぜ?」という問題に視聴者から猛クレームが集まっている。

 この問題に対するチコちゃんの答えは、「男女の仲を深め『健全な夫婦』にするため」とのこと。また、聖徳大学の神谷明宏准教授は「カレーを男女で作ったらコミュニケーションも生まれるしさ、イイ感じにならない?」と解説していた。

 これにスタッフが「それって先生の感想なんじゃないですか?」とツッコんでいたが、実はこの説には約70年前に国が決めた方針だというきちんとした裏付けがあるとのこと。実は第二次世界大戦後、日本の占領政策を行っていたGHQが打ち出した「男女平等」の一環だという。

 それまでの日本の男性社会を問題視したGHQはさまざまな男女平等に関する改革を行ったが、その一環として、青年男女の健全育成のためにキャンプを推奨。グループワークの多いキャンプでは協力し合わないと物事が進んでいかないため、コミュニケーションが生まれて自然と人間関係が形成され、健全な男女交際に繋がるという考えがあったとのこと。

 また、GHQの推奨を受けた文部省が野外学習をする施設である「青年の家」を設置。その野外学習で推奨されていたのがカレー作りだったという。調理工程が多いカレー作りでコミュニケーションが生まれやすいというのが利点だったと解説されていた。

 これを受け、番組では実際に男性スタッフが出会いを求めてキャンプ場に赴き、一緒にカレーを作ってくれる女性を探すことに。女性を見つけては駈け寄ったりしていたものの、家族だったりカップルだったりなどで、結局誰も見つからず。ひとりでカレーを作って食べる様子が放送された。

 しかし、この放送に視聴者からは「気持ち悪い」「女性キャンパーの性被害を助長」「もうそういう時代じゃないんだが…」という声が集まっていた。

「現在、キャンプブームということもあり、ひとりでのキャンプ、いわゆるソロキャンプをする女性も少なくありません。しかし、女性ソロキャンパーの間で問題になっているのが、男性キャンパーからのナンパ問題。不快感を与えるどころか、性被害にも繋がる危険性もあるということで、SNS上でもソロキャンパーのナンパへの注意喚起などがたびたび聞かれています。今回の放送では、ナンパの口実を与える説が紹介された上、スタッフも実際にナンパに出かけたということで、猛クレームが集まってしまったようです」(芸能ライター)

 すでに「男女平等」は浸透している日本。実際にスタッフがキャンプ場に出かけるのはやりすぎだったようだ。

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