トンデモか否か!?意外と根強く残っている「武将・上杉謙信は女性」説を整理してみる【後編】 (5/5ページ)

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上杉謙信の生誕地であり、南北朝時代に築かれた春日山城跡

ただこの説も、素人目にも「記録を隠蔽しても、謙信が女性だったことは何らかの形で一般に知られているのでは?」という気がしますね。武家諸法度が定められる前には、謙信が女性だったことを隠す必要はなかったことになりますから……。

もちろんこういった疑問点などは、既に本職の学者・研究者が論じ尽くしているので、ここでは深く突っ込みません。

「上杉謙信=女性」説は、発想としてはとても面白いからか、今も俗説として根強く知れ渡っています。しかし、その論拠を改めて見ていくと、説得力に欠ける部分も多いですね。

とはいえ、疑問点や矛盾点があるからその説には価値がない、とは必ずしも言えないのが歴史の面白いところです。

歴史は「史実と矛盾していても面白ければいい」ところがあり、面白いストーリーであるほどかえって一般には受け入れられやすいものです。

実は、歴史を巡る説の価値基準には「真実かそうでないか」とは別に「面白いかそうでないか」というという物差しも存在しています。

「上杉謙信=女性」説は、後者の物差しで測るべきものなのかも知れません。

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