女性天皇をたぶらかした悪僧・弓削道鏡。「日本三大悪人」のひとりとされた彼の悪評は捏造!? (2/5ページ)

Japaaan

異色すぎる平安文学「とりかへばや物語」にも登場する女性皇太子は実際に存在した

この時に、加持祈祷を行うなどして懸命に看病したのが道鏡でした。これがきっかけになったのか、この頃から孝謙天皇は道鏡を寵愛するようになります。

「神託事件」の発生

さて769年、皇室で「宇佐八幡宮神託事件」が発生しました。道鏡の弟である弓削浄人(ゆげの・きよひと)と大宰府の主神である中臣習宜阿曽麻呂(なかとみのすげのあそまろ)が、「道鏡を皇位に就かせれば天下太平になる」という神託を受けたと天皇に進言したのです。

この天皇は「称徳天皇」ですが、実際には孝謙天皇と同一人物です。再即位したことで呼び名が変わっていたのでした。

称徳天皇は、道鏡が天皇になるのなら喜ばしいと考えます。しかし、役人の中には反対する者が大勢いました。そのため、神託の真偽を確かめるために和気清麻呂(わけのきよまろ)という人物が宇佐八幡宮に派遣されます。

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