子どもを「受験までの人」にしないために親ができること (2/4ページ)
鬼木:すごく変わりますね。自分で考えて行動できる力がついてくれば、選択肢がどんどん広がっていくと思います。
――「否定されることを恐れる傾向」もコーチングの手法や自己肯定感を高めることで徐々に解消されていくのでしょうか?
鬼木:そう思います。ただ、小さい子については「自分はダメだ」とか「失敗するかも」と考えることはあまりないのではないでしょうか。保育園で「これをしましょう」と言った時に、「自分はこういうことは苦手だから」と嫌がる子はほとんどいません。
小学校3年生、4年生くらいになると「ああ嫌だな」とか「苦手だな」という気持ちが強くなるので、3歳とか4歳くらいのいろいろなことに興味が溢れている頃にどんどんやらせてみて、できたら褒めることを繰り返していけば、そんなに引っ込み思案な子にはそもそもならないのではないかと思います。
――確かにそうかもしれませんね。
鬼木:持って生まれた「おちゃらけ具合」みたいなものはあって、そこは差があっていいと思います。ただ、そこでおとなしめであることと、自分で論理立てて物事を考えられるかどうかはまた違う要素です。
――「主体性」と「主張の強さ」も混同されがちだと思います。
鬼木:そうですね。それらもまた別物です。自分で物事を考えて行動できるという主体性が大事なのと同じように、周りを見ながら引くべき時は一歩引いて俯瞰するのも大切なことですから。
――「最近の子どもは打たれ弱くなった」と言われることがあります。失敗にめげない子にするためには、本書のどの項目が役立ちますか?
鬼木:本書の第3章に「子どもの力を伸ばす本当の褒め方」という項目があります。子どもを褒めるのは、成功した時よりもむしろ失敗した時の方が大切なのです。
たとえば、お手伝いをしたのに汚してしまった場合、その結果に対して叱られたのでは、「やらなければよかった」と感じます。