子どもを「受験までの人」にしないために親ができること (4/4ページ)
――子育てをしていると、親の思うとおりにいかないことも多々あるかと思います。よかれと思ってやったことがうまくいっていない時、親としてはどう考えればいいのでしょうか?
鬼木:うまくいかなかったことは、すっぱり諦めてください(笑)。子育てはうまくいかないことの方が圧倒的に多いものです。
子どもはひとりの人格を持った人間ですから、思い通りにさせようと思うのは親のエゴです。思ったようにいかないからこそ、可愛いですし、育てがいがあると思います。そもそも、子どもが親の思った通りに動かないということは、親が思っている以上に可能性があるということじゃないですか。そうした発見や想定外のことをぜひ楽しんでいただきたいと思っています。
――我が子を「学歴だけの人」にしたくないと考えている親、「社会に出てから伸びてほしい」と考えている親に、アドバイスをお願いいたします。
鬼木:これからの社会にはどんどんAIが入り込んできます。単純作業、誰にでもできる業務は次々とコンピュータに奪われていきます。
ただ「考える仕事」は今後もなくならないはずです。昔は知識の豊富な人、手に職がある人が優遇されていましたが、これからは「知識」「技術」はコンピュータが代替えしていきます。だからこそ先入観に捉われず、深く考える習慣をつけることがとても大切です。それを単純に子どもに求めるのではなく、一緒に考えることで親も一緒に成長してもらえれば一番いいと思っています。
何が起こるかわからない時代です。多様性を身につけ、一見無駄と思えることにも、どんどん取り組ませてあげて欲しいと思います。いつ、どの体験が役に立つかわからないものです。
もちろん学歴は大切なものですし、いい大学に行こうというモチベーションは尊重されるべきですが、大学に入ることが目的化し、社会人になってから何をすればいいかわからなくなってしまうのはもったいないことです。学歴にすがるのではなく、学歴を活かして何ができるのかを考えていただきたいと思います。本書はそのために役立つ内容になっていると考えています。
(新刊JP編集部)