子どもを「受験までの人」にしないために親ができること (3/4ページ)
逆にうまくできた時に褒められても、「それはそうでしょう」ということであまり記憶には残りません。むしろ、失敗した時にその過程を褒めてあげることで、「失敗してもいいんだ」という気持ちになり、自己肯定感が高まります。
――今は共働き家庭が多く、子どもと過ごす時間が十分でないと感じている親は多いはずです。そうした方々に向けて本書の使い方を教えるなら、どんなことを伝えたいですか?
鬼木:本書は、項目ごとに完結する形式になっていますので、気になる部分だけ切り取って試していただければと思います。子どもは十人十色です。すべてがうまくいくとは限りませんが、子どもに合うやり方、言い方があると思います。
一つでもうまくいけばそれは前進です。その一つが積み重なることで大きな効果となってきますので、焦らず時間をかけて挑戦していただければと思います。
例えば公園に行ってサッカーをする時に、「どういうふうに蹴ればもっとボールが飛ぶと思う?」とか「ボールに回転をかけるにはどうすればいいかな?」など、子どもの好きなことに対して深掘りするようなことを聞いてみるといいと思います。それが自分で考える力の育成につながり、いずれ勉強にも活かされていきます。
――親として「してほしくないこと」をやめさせたい時も同様でしょうか?
鬼木:「自分で考えさせる」という意味では基本的には同じだと思います。子どもが外から帰ってきた時に靴を脱ぎ散らかしてしまうのだとしたら、「きれいに靴を脱ぎなさい!」と叱っても、子どもの頭には叱られたイメージしか残らないんですよね。「叱られて嫌だったな」とか「今度は叱られないといいな」という希望的観測で話が終わってしまう。対策等が立てられていないので、それだとまた同じことをしてしまいます。
だから「どうしたらいいと思う?」と子どもに聞いて、自分で考えさせることが大事です。「急いで入ってきたから散らかってしまった」と言うなら、急いで入ってきても散らからないようにはどうすればいいかを考えさせれば自分なりの解決策を考えるようになると思います。