NASAがホログラムで医師を国際宇宙ステーションにテレポート、リアルタイム立体映像送信技術「ホロポーテーション」 (3/4ページ)
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マイクロソフトのホロレンズ2 / image credit:HoloLens 2
また拡張現実機能を実装することで、地球にいながらにして宇宙ステーション内を歩きまわったり、そこにあるものを観察したできるようにもするという。
物理的に触れないという点を除けば、そこにいるのと何ら変わらない状況を体験できるようになるのだ。・様々な可能性を秘めたホロポーテーション
この技術のおかげで、宇宙飛行士は宇宙ステーションの中で、気軽に医師の診察を受けられるようになるかもしれない。
将来的には、火星など、さらに遠くの宇宙探査ミッションに使用されることが期待されている。ただしこれには課題が残されている。
現状のままだと、片道20分ほどのタイムラグが生じてしまうため、地球から話しかけても、それが宇宙に届くのは20分後になってしまうからだ。
国際宇宙ステーションの場合は地球に近いため問題がないという。「3分後でも3週間後でも好きな時に帰還できますし、システムが稼働している限り、宇宙ステーションで生活することだってできます」とシュミット博士。
今回の実験でもそうだったように、ホロポーテーションはあくまでリアルタイムで双方向のコミュニケーションを目指した技術だ。遠くの宇宙に行く場合にはタイムラグが生じないような技術が必要となってくるだろう。
だが地球でそのまま応用することもできる。
たとえば、極限環境での作業や軍事作戦で、そこにいない専門家のアドバイスを受けることができたら、どれほど心強いか想像してほしい。
「複雑な装置を使って作業している時、そばにアドバイザーや設計者がいてくれると想像してみてください」とシュミット博士。