転職の落とし穴。収入アップのために本当に考えるべきこと (2/3ページ)

マイナビウーマン

◇収入アップを目指して失敗する事例

私の周りでも、収入アップを目的に外資系コンサルティングファームへ転職した男性がいました。彼はとても勤勉でしたが、もともとユルいメーカー出身。毎日26時まで働く生活に耐えられず、1年で燃え尽きました。

それでも、彼は以前いた会社へ出戻りできたから問題ありません。問題は、退路を考えずに転職してしまうケースです。円満退社をしなかったばかりに、元々いた業界にも戻れなくなり、そのままジョブホッパー(転職を繰り返す人)になってしまう人が多数います。

■収入アップ「だけ」が本当に目的だった?

収入アップを狙って転職するのは悪くありません。問題は、激務度もアップさせる場合です。

人はそう簡単に厳しい環境へ身を投じることはできません。今の仕事がつまらないから……という理由で、収入も上がるからと激務企業へ転職してしまうと、体や心を壊すおそれすらあります。

先ほどの彼が燃え尽きたのも、収入アップだけでなくやりがいを求め、激務を選んでしまったことが原因でした。収入アップ「だけ」を真剣に考えていたら、もっとワーク・ライフ・バランスを考えた企業へ転職していたはずだからです。

収入アップを目指した転職は、アラサー世代以上になってもできます。いつだって、未来は切り開いていけるのです。ただ、アラサーならば「賢い転職」をしましょう。

円満退職でもしものときに戻れる退路を用意しておいたり、激務度は上げずに収入アップだけを狙ったり。身を守りながら転職できる道を探してほしいのです。

■収入と働きやすさで迷ったらどちらを選ぶべき?

それでも……今と比べたらどう考えても、労働時間が増える転職しかないケースもありますよね。その時は、残業時間の上昇幅が「今より+20時間以内」の転職に留めておくことをおすすめします。

人は、大きな変化には耐えられません。月残業20時間だった人が、いきなり150時間残業の世界へ飛び込んだら、体を壊してしまうかもしれないのです。

収入と働きやすさで悩んだら、まずは収入を考えてもいいと思います。

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