赤ちゃんリスを保護。何度も野生に返そうとしたが結局戻ってきてしまい永遠の家族に

[画像を見る]
ある日、台所の窓から、生まれたばかりの野生の赤ちゃんリスが置き去りになっているのを発見した女性は、保護してお世話をすることに。
いずれはリスを野生へ戻すことが目的だったが、女性との暮らしが気に入ってしまったようで、何度も自然に返したものの戻ってきてしまう。
最終的にペットとして屋内で飼うことにしたそうだ。一緒に暮らしているうちにリスの個性が開花し、女性も最高に楽しい日々を送っているという。
・野生の赤ちゃんリスを保護した女性
パティ・ロビンソンさんは、ある日台所の窓の外を見ていたところ、野生のリスの赤ちゃんが1匹だけポツンといるのに気が付いた。
生まれて間もないリスで、しばらく様子をみていたが母親もきょうだいも一向に現れない。母親を探そうと歩き回ったがどこにも姿は見えなかった。
このままでは生きていけないかもしれない。そう思ったパティさんは、赤ちゃんリスを自宅へと連れ帰りお世話をすることにした。
両手に抱くと、目を閉じたの。私の手の暖かさが心地よかったみたいね。パティさんはそのリスにバンクと名付け、成長するまでしばらく世話をすることにしたが、いずれ野生へと返すつもりだった。
だからバンクには、野生のリスが食べる同じ食べ物を与えた。
[動画を見る]
Woman saves a squirrel's life. Now he refuses to leave her home.・野生に戻りたがらないリス。ペットとして飼うことに
9か月後、パティさんはそろそろバンクを野生に戻そうと試みた。まず1回目、バンクを自然に放つと5日後にパティさんのもとに戻って来た。
抱いたらバンクはとても震えて、唸り声をあげたんです。自然の中で何があったのかはわからないが、バンクにとっては脅威だったようだ。「なんでボクをお外に置き去りにするの?」という怒りもあったのかもしれない。
バンクは自力でパティさんの家になんとか戻って来た。その後も2度ほど、パティさんはバンクを野生へ返す試みを行ったが、いずれも失敗した。
最終的に、ペットとして屋内で飼おうと決意した時には、パティさんの中にもバンクへの深い愛情が湧いていた。
バンクが、屋内で少しでも心地よく過ごせるようにと、パティさんは部屋の1つを改造し、バンクの好きな樹を使って飼育ルームを作った。そうすれば、バンクが床につくことなく飛び回れるからだ。
[画像を見る]
image credit:bunk_a_boo/Instagram
飼育ルームに置いていた家具は、バンクが齧ってしまうこともあったけど、全く気にならなかったわ。・個性が開花したリスと強い絆を育む飼い主
時々、開いた窓の網戸に野生の鳥やリスが来るから、バンクは一緒に網戸越しに遊んでいるみたいよ。(パティさん)
パティさんによると、2歳の時にバンクが肉球を怪我したことがあったそうだ。偶然、その同時期にパティさんも病気になった。バンクとパティさんの間には、不思議な絆が生まれており、それは日々強くなっていった。
バンクは、今パティさんとのとても幸せに暮らしている。パティさんは、バンクについてこのように話している。
リスに、あんなに個性があるなんて初めて知ったの。それに、こんなに強い絆で結ばれるなんて思ってもいなかったけど、これは奇跡よ。バンクとはコミュニケーションできるし、何より私を穏やかな気持ちにさせてくれるの。本当にバンクのことが大好きよ。
[画像を見る]
image credit:bunk_a_boo/Instagram
キュートなバンクの日常は、パティさんのインスタグラムアカウント『bunk_a_boo』から閲覧可能だ。
written by Scarlet / edited by parumo
『画像・動画、SNSが見れない場合はオリジナルサイト(カラパイア)をご覧ください。』