若者の脳脊髄液を移植すると衰えた記憶力が蘇ることがマウス実験で明らかに (3/4ページ)
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細胞内の結果を示す図 image credit:Nature
・認知症の特効薬の誕生に期待
この方法で、人間の高齢者の記憶力を改善できるようになるのはまだまだ先のことだ。それでも、将来的な認知期の低下を心配する人には朗報だろう。
若者から脳髄液を吸い取るなんて鬼のようなことをしなくても、若い頃の記憶力が蘇るのなら、こんなに素敵なことはない。
若いマウスの脳脊髄液に記憶力を改善する因子が含まれているというイラム氏らの発見は、脳の健康と老化の分野で革新を起こすものと、ボストン小児病院のミリアム・ザワツキ氏とマリア・K・レティネン氏は第三者の立場からコメントする。
FGF17成長因子は記憶力改善薬として有望なだけでなく、脳脊髄液に直接作用する認知症薬の開発なども期待できるとのこと。それは高齢化が進む日本のような社会に欠かせないものになるかもしれない。
この研究は『Nature』(2022年5月11日付)に掲載された。
追記(2022/05/15)繊維芽細胞を線維芽細胞に変更して再送します。