若者の脳脊髄液を移植すると衰えた記憶力が蘇ることがマウス実験で明らかに (1/4ページ)
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永遠の若さは人類の見果てぬ夢だ。その為に様々な研究が試みられており、これまでの研究で、若い血液を注入することで、年老いたマウスの認知機能が若返ることが確認されている。
だが安易に若い人の血液を輸血しようと試みる者もあらわれ、アメリカ食品医薬品局が真似をしないよう注意喚起したほどだ。
今回スタンフォード大学の研究グループによって、血液の代わりに、若者の「脳脊髄液(のうせきずいえき)」を移植することでも、老いたマウスの記憶力が向上することが確認された。
しかも、それと同じ効果を再現できる「成長因子」も発見されたため、髄液を移植せずとも、認知症などを治療する薬が開発できるかもしれないそうだ。
・若いマウスの脳脊髄液で記憶力が改善
スタンフォード大学、タル・イラム氏らの実験では、まず高齢(生後18~22ヶ月)のマウスに、音を鳴らし、光を点滅させると同時に、足に軽いショックを与えた。それから2グループに分け、片方には若いマウス(生後10週)の脳脊髄液を投与する。
マウスが再び音と光を見たときに、じっと動かなくなったら、それは過去の嫌な体験を覚えていて、ショックに対し身構えたということになる。
この記憶テストを、脳脊髄液の投与から3週間後に行ってみた。その結果、若いマウスの脳脊髄液を投与されたマウスは、そうでないマウスよりも身構えることが多かったのだ。つまり投与されていない同年代のマウスに比べて、記憶力が改善していたのだ。