シングルマザーで嫌がらせされた女性、37年間男性として過ごし娘を育てる (1/3ページ)
今でこそ男女平等を訴えることは普通だが、数十年前の社会は今とは異なっていたようだ。海外では30年以上前、シングルマザーとして子どもを育てることが難しいと考えた女性が、大胆な行動に出たことが最近分かった。
インドのタミル・ナードゥ州で、現在57歳の女性が男性優位な社会で娘を育てるため、男性になりきって約36年間過ごしていたことを地元メディアに明かして話題になっていると海外ニュースサイト『The Times Now』と『India Today』、『NEWS18』などが5月16日までに報じた。
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報道によると女性Aは今から約37年前、20歳の時に結婚したという。しかし結婚式からちょうど15日後に夫が心臓発作で死亡。Aは当時妊娠中で、夫の死亡後に女児を出産した。
出産したものの、住んでいた村では家父長社会が根強く残っていて、Aは村人らから嫌がらせを受けた。家父長社会とは男性が家族全員に対し支配権を持つことで、女性に経済力を持たせない社会の仕組みでもある。男性は女性よりも非常に優位な地位を持つ。現在もインドでは少ないものの家父長社会が残る場所もあるが、Aがシングルマザーとなった約37年前は家父長社会が根強い場所が多かった。
Aは職を探したが、当時は女性が雇用機会を得ることは難しかった。それでも建築現場やホテル、カフェなどで仕事を得たが、職場で嫌がらせやセクハラを受けたそうだ。
Aは女性というだけで働くことが難しく、シングルマザーとして娘を育てることが困難だと感じ、男性になることを決意。寺院に行って髪を切り、服装を変え、男性名に改名したという。インドでは改名する際に寺院に行かなければならない仕組みはないが、Aは相談もかねて寺院へ行った。男性になるにあたって寺院の手助けもあったと思われる。
Aは男性に見た目を変えた後、別の街へ娘と共に引っ越した。そこでは塗装屋として働いたほか、インドの薄焼きパン「パラタ」を焼く職人やお茶を入れる職人として働いた。