寄生虫が静脈に入り最悪死に至る。甲府盆地で繰り広げられた奇病「日本住血吸虫症」との100年にわたる戦い (2/4ページ)

Japaaan

ゲンジボタル

寄生虫の存在を把握

しかし、確認のためにはどうしても遺体の解剖が必要でした。当時は亡くなった人の身体にメスを入れるなど考えられない時代で、協力者はなかなか見つかりません。

そんな中、1897年に50代の農婦が名乗りをあげます。彼女は既に腹水が溜まっており、死期を悟って自らを献体に差し出すことにしたのです。

その結果、彼女の遺体の肝臓から虫の卵が発見され、病気の原因が未知の寄生虫であると判明。「日本住血吸虫」です。さらに、これは多くの寄生虫のように腸に棲みつくのではなく、肝臓に棲みつくことも分かりました。

次は感染経路です。当時、寄生虫というのは水の中にいて口から感染するという考え方が一般的でした。しかし飲料水の煮沸消毒を義務付けても発症者はなくならず、そこで考えられたのが、当時としては斬新だった「皮膚感染」の可能性でした。

調べてみたところ、これが正解だと判明。日本住血吸虫は幼虫が皮膚を食い破って体内に侵入し、成虫になって産卵し肝臓の異常を起こしていたのです。

ミヤイリガイを駆除、そして…

さらに研究は進みます。

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