「カオスのような世界」…戦場カメラマンが見た「ウクライナ地獄の戦場」の実態 (2/2ページ)

日刊大衆

これまで、いろんな戦場を見てきましたが、今回のような状況は経験したことがありません」

■ジョージア部隊には日本の志願兵も

 キーウで横田氏は、外国人部隊の中でも“最強”の呼び声が高いジョージア部隊への従軍取材を願い出たという。彼らは、ゼレンスキー大統領がロシアの侵攻後に呼びかけた外国人組織とは別の部隊である。

「ジョージア部隊は、2008年にウクライナと同じくロシアの侵攻を受けたことから、14年に外国人部隊としてロシアと戦うために結成されました」

 総員は約1000名。兵士の大半はジョージア人だという。

「司令官マムカ・マムラシュウィリ氏の首には、ロシア軍から懸賞金がかけられているため、その居場所は明らかにされていませんでした。ジョージア部隊は、ロシアに侵攻された恨みを晴らせれば、休みはいらないという集団です。そこにアメリカやイギリスの傭兵も加わり、元自衛官ら日本からも3名の志願兵が参加していました」

 彼らの任務は敵の前線近くに進出し、ロシア軍陣地の様子を探る偵察だという。

「当然、危険が伴う任務なので、なかなか従軍の許可が下りなかったんです。そこで、キーウでジョージア部隊とパイプを持つコーディネーターを雇い、なんとかガソリンを確保して車で東へ向かいました。すると、ドニプロという街で、たまたま来ていた司令官のマムカ氏に接触でき、じかに最前線での従軍の許可が取れたんです。許可されたのは僕が世界初だったので、幸運でした」

 従軍許可を取った後は、引き続きコーディネーターの車で、ウクライナ正規軍やジョージア部隊の前線基地のあるポクロウスケという街へ向かったという。

「これは意外に思われるかもしれませんが、道中は、のどかな田園風景が続いていました。きれいな花が咲き乱れ、小麦畑が延々と続く……。たとえるなら、北海道をさらに広大にした風景というべきでしょうか」

 この続きは現在発売中の『週刊大衆』6月20日号で。

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