「カオスのような世界」…戦場カメラマンが見た「ウクライナ地獄の戦場」の実態 (1/2ページ)

日刊大衆

画像はイメージです
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 ロシアがウクライナに侵攻を開始して、はや3か月以上。西側メディアからはロシア軍の苦戦が伝えられるが、プーチン大統領はウクライナ東部のドンバス地方の制圧を目指し、攻勢を強めている。

 一方、ゼレンスキー大統領は「領土を(ロシアの)侵攻前の状態にする」と徹底抗戦を表明。西側諸国から武器提供を受けたウクライナ軍の抵抗が続く。

 しかし、戦場にプロパガンダ(情報戦、宣伝戦)はつきもの。現地の実情は、いかなるものなのか。

 そこで『週刊大衆』は、ウクライナで特殊任務につく外国人部隊(ジョージア部隊)に、世界で初めて従軍した戦場カメラマン、ジャーナリストの横田徹氏を直撃。幾多の戦地を取材してきた百戦錬磨のジャーナリストが見た、ロシア軍陣地からわずか2キロの最前線の現実とは。

 横田氏がポーランドからウクライナの首都キーウに入ったのは、5月9日のことだったという。

「ガソリンの貯蔵タンクがロシア軍の攻撃でやられたらしく、キーウでの給油は1人1回あたり10リットルまでという制限がついていました。郊外に行けば行くほど、ガソリンスタンドの数も少なくなるため、スタンドを目指す車の行列が続くという状況でした。ただし、ガソリンを除けば、食料品や酒も手に入りますし、ライフラインも確保できていました。市民たちは、日常の生活に戻っていた印象です」(以下、すべて横田氏のコメント)

 一方で、異様な光景も目にしたという。

「キーウで泊まったメディア用のホテルは、記者より外国人傭兵の数が目立ちました。宿泊客の半分は傭兵でしたね。朝食のビッフェ会場には、AK(自動小銃)を提げた傭兵の姿が。夜はバーで武装した傭兵同士が喧嘩するという、カオスのような世界でしたね。彼ら外国人の傭兵たちが有志の市民らに銃やナイフの扱い方などを教え、あるいは前線に出て、いろんな国の武器を手に自由に暴れ回るんです。

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