「週休3日制」で働きやすさはアップするか?見せかけだけのケースも (3/4ページ)
それよりも「こういう取り組みをしている会社なので、うちのやり方に合う人は来てね」というスタンスを作る方がいい。
――会社としてやっている施策を明確に打ち出すことができれば、ミスマッチは減らせるということですよね。
大槻:そうです。給与も「うちは年功序列ですから」と最初に言っておけばそれに不満を持つ人は来ないわけですから。ただそこで嘘をつく企業がけっこうあったりするんですよね。嘘ではないにしろ、たとえば残業時間は各部署の中間値をとって一番少なめの数字を乗せるとか。それって全然意味のない数字じゃないですか(笑)。
――たしかにそうですね。
大槻:採用の時に嘘や誇張が入ると、入ってから「こんなはずじゃなかった」ということで人が辞めやすいんです。そういうところで本当の意味の働きやすさとは何なのかを企業は追求してほしいという思いで今回の本を書きました。
――従業員の働きやすさのためや多様性の確保のために、会社によってはすでに様々な取り組みをしています。メディアでも取り上げられているものも多くありますが、大槻さんから見て「これはうまくいかないだろう」というものがあったら教えていただきたいです。
大槻:週休3日制は、私が聞く限りコケているところが多いですね(笑)。
――休みが3日もあるなんてみんな嬉しいんじゃないかと思ったのですが、そうでもないのでしょうか。
大槻:週休は3日にするけど給与を下げるとか、残りの4日間は長時間働いてね、とか、単純に休みが1日増えるだけという会社は少ないんですよ。だから「給与下がってまで休みたくない」「そんなに長時間働けない」という人が一定数出てくる。
――なるほど。それは全然うれしくないです。
大槻:給与や労働時間はそのままで週休3日にする方法もなくはないと思うんですけども、大企業になればなるほどインパクトが大きいのでなかなかできないんですよね。だから見た目だけの「週休3日制」になってしまうんです。