どのぐらい偉いの?従五位、正一位…武将がもらう「官位」の種類が多すぎるので解説 (2/3ページ)
①官職
飛鳥時代の大宝律令で定められた朝廷の公務のことです。
官職は「二官八省」と呼ばれる分類がされています。
【二官】
・神祇官(じんぎかん)……祭祀担当
・太政官(だじょうかん)……国政担当(この下に八省があります)
【八省】
・左弁官局管轄 → 中務省・式部省・治部省・民部省
・右弁官局管轄 → 兵部省・刑部省・大蔵省・宮内省
で、この省の下にたくさんの官職がぶら下がるのですが、ここでは省きます。
②位階
同じく大宝律令で制定されたもので、貴族の序列を表すものです。序列とはまあ、現代でも同じ意味で「誰がどのくらい偉いのか」ということですね。
全部で30段階あり、位の高い順に表記しますと・・・
①正一位
②従一位
③正二位
④従二位
⑤正三位
⑥従三位
⑦正四位上
⑧正四位下
⑨従四位上
⑩従四位下
(この下は正と従の上下が交互に並ぶ)
:
㉗大初位上
㉘大初位下
㉙少初位上
㉚少初位下
となります。
ひときわ重要視されるのが「従五位」です。前述しましたが従五位よりも上位になると貴族とみなされ、【天皇の日常生活の場である清涼殿に上がることができる】からです。
頼朝も従五位になった時点で、その権利を得たわけですね。
さて、ここまででお気づきの通り、本来はあくまで政治を司る朝廷と公家のための制度でした。決定権は朝廷が持っており、欠員がでたら天皇に推挙(奏上)するわけですね(元々は天皇自ら授けていました)。
しかし武家政権の鎌倉時代、室町時代となると幕府の推挙で朝廷に「おらおら、官位をよこせ」と圧力がかかります。それでも官位の決定権は朝廷が握っていました。
しかし実際に朝廷で働いてもいないのに、権威づけの存在として段々と有名無実化してくるわけです。