乗り物酔い酔い予防システムをGM社が開発 (1/3ページ)
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image credit: Cruise
将来、自動運転車が普及することとなるだろう。そこで問題になってくるのが車酔いだ。自分が運転していれば酔わないが、人の運転だと酔ってしまうという人もいるし、自動運転中に車内でモニターやスマホなんかを見ていれば酔う人も増えるだろう。
それは企業も承知のようで、米ゼネラルモーターズ傘下で自動運転車を開発する「クルーズ(Cruise)」は、自動運転車用の車酔い予防システムを開発、その特許を出願したことが明らかになった。
このシステムは、センサーで車内の様子や走行ルートを分析し、車酔いしそうな状況を予測すると、前もって予防策を施してくれるのだという。
このシステムは自動運転車用に開発が進められているが、普通の自動車や船、飛行機、電車やバスなどにも応用可能だという。
・車酔いしそうな時に「補償シグナル」を発生
車酔いは、車内で本を読んだり、スマホをいじったりと、一点に集中している時に起こりやすい。
こうした状況では、目から入ってくる動きの情報と、耳の三半規管などから入ってくる動きの情報が食い違ってしまう。すると今自分が動いているのか、止まっているのか、脳がわからなくなってしまい、酔ってしまうのだ。
クルーズ社の車酔いの予防技術の特許は2020年7月に出願されたものだ。それによると、複数搭載された環境センサーで車内の動きを追跡することで機能するという。
センサーは360度の視野を持ち、搭乗者の仕草や目の動きから、車酔いしかけていることを察知すると、それに応じて「モーション補償シグナル」を作動させる。