宇宙人は「量子通信」を使用し地球にメッセージを送っているかもしれない (2/4ページ)
「量子デコヒーレンス」という現象だ。
惑星や恒星の重力場、彗星のチリ、太陽風、星間物質に含まれる粒子など、外部の環境が量子に干渉すると「重ね合わせ」という状態が破壊されてしまうのだ。こうなれば、そこにある情報がすべて失われてしまう。
いくらハッキング不可能な通信であっても、情報が消えてしまっては意味がない。これでは超長距離通信の手段として量子通信は役に立たないということになってしまう。
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・星から星への量子通信は可能
『Physical Review D』(2022年5月16日付)に掲載された研究では、量子通信は量子デコヒーレンスの影響で、本当に星から星へとメッセージを送信できないのかどうかが検証された。
研究グループは、天文学的データと数理モデルをもとに、地球とその比較的近くにある太陽系外惑星(約100個が対象となった)との間をX線がどのように移動するのか算出。
その結果、この程度の距離ならば量子通信に致命的な影響は出ないだろうことが判明した。
これは宇宙が地上に比べておおむねクリーンであることが大きい。空間に占める物質の密度が地球よりもずっと低いのだ。
研究論文では、「光子を利用した量子通信が、星々の距離であっても確立される可能性は十分ある。