元男闘呼組・高橋和也【人間力】インタビュー「早朝から映画ロケ、昼に舞台本番、夜は子育て…今も昔も自分の心の声に正直だから、苦ではない」 (2/3ページ)

日刊大衆

 その舞台の劇場入りの日に、長男が無事に誕生しました。誕生を喜んだのも束の間、舞台稽古で俳優の一人が大けがをして、急きょ代役を立てることになってしまって……。だから初日は、パパになった喜びと、無事に幕が開いた安堵で、テンションが変なことになってました(笑)。

 ちょうどその頃、ある映画のオファーをもらいました。台本を読んだらとても面白くて、「やりたい!」と強く思いましたが、撮影期間はまだ舞台の本番中で……。

 悩みに悩んで結局、早朝から千葉の九十九里で映画のロケ。昼間は渋谷で舞台に出演して、終わったらまた映画の撮影。家に帰ったら、泣きやまない息子をあやすという、今考えても壮絶な日々を送ることになりました(笑)。

 もちろん大変でしたが、今も昔も「やりたい」という自分の心の声に正直に生きてきたから、苦ではなかったです。

 今回出演した『破戒』という映画も、台本に書かれている“風間敬之進”という役から「おい高橋、俺を演じてくれよ」と言われた気がして、「やりたい」と思ったんです。

 この作品は間宮祥太朗くん演じる主人公が、戒めを破ることになる物語。ふと、僕が自身に課している戒めはあるだろうか? と考えてみました。それが僕は、「友達を裏切ることは絶対にしない」ということでした。

 いろいろな時期がありましたけど、常に友達に支えられてきたし、彼らがいてくれたから、僕は生きているなと思うんです。これまでも、そしてこれからも、彼らを深く傷つけたり、失望させたりすることだけは、してはいけないと肝に銘じています。

高橋和也(たかはし・かずや)
1969年5月20日生まれ。東京都出身。

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