ハエの脳をハッキングし、遠隔操作で操ることを可能にした科学者 (1/3ページ)
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ハエをゾンビ化させ、思い通りに操るのは「寄生菌」だけかと思えば、人間までもがそれを可能にしてしまったようだ。
米国の研究グループは、ミバエの脳をハッキングして、遠隔操作で操ることに成功したという。磁場でハエの神経細胞を活性化させたところ、0.5秒で交尾時に見せるポーズをとったそうだ。
脳の研究や、神経疾患の治療に役立つと期待される技術だが、国防高等研究計画局から助成を受けており、いずれは人間の思考を他人に転送するような、軍事技術としても応用されるかもしれない。
・鉄ナノ粒子と磁場で神経細胞を活性化
ハエの脳をハッキングするには、まず遺伝子操作で脳の神経細胞に熱に反応する「イオンチャネル」を発現させてやらねばならない。このイオンチャネルは熱を感じると、神経細胞を活性化させる。
そこでハエの脳に、「酸化鉄」のナノ粒子を注入する。これを磁場にさらすとナノ粒子が発熱するすることで、狙った神経細胞を活性化させ、ハエに思った通りのポーズを取らせることができるという。
実験では、磁気コイル上に設置したケースに脳をハッキングしたハエを入れ、その様子をカメラで観察。
磁場にスイッチを入れると、目論見通り、ハエは0.5秒で翅(はね)を広げたという。これは、ハエが交尾のときによくやるポーズであるそうだ。