人を傷つける言葉は実際にビンタされた時と同じダメージを脳に与え、長くとどまる (2/5ページ)
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・なぜ侮辱的な言葉はいつまでも心に巣くうのか?
では、侮辱のような深く傷つくような言葉についてはどうだろう?
高度な社会的動物である人間は、つつましい部族集団から、力のある帝国まで、複雑にはりめぐらされた社会網や階層を紡ぎ出すことを学んできた。
その中では、互いに協力しあうことが、うまくやっていく秘訣のひとつだが、これはあなたがその社会で認められなかったり、評価されないと、成功できない可能性があるということでもある。
歴史のある時点では、生き残ることさえできなかったかもしれない。
自分の評判や社会的地位を損なう侮辱という言葉が、矢のように耳にひどく突き刺さることがあっても不思議ではない。
オランダ、ユトレヒト大学のマライン・ストロイクスマ博士率いる研究チームは、侮辱の言葉と褒め言葉を、私たちの脳がどのように処理しているのかについて研究した。
また、言語と感情の関係を探る広範な研究プロジェクトの一環として、こうした侮辱や賛辞の言葉に繰り返しさらされると、人の感覚はどう変化するのか?
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・脳波データで明らかとなった侮辱的な言葉が与えるダメージ
脳波計(EEG)と電極を女性ボランティア79名の頭皮に装着し、被験者たちは、3つの異なる意味をもつ文章を声を出して繰り返し読む。
それらは、「リンダは最悪」という侮辱、「リンダはすばらしい」という賛辞、そして「リンダはオランダ人」というどちらでもない文章だ。