部下の本音を聞き出す「心理的安全性」の作り方 (2/3ページ)
それまでは「これしろ、あれしろ」みたいな接し方をしていた上司が、ある日突然「なんでも言っていいよ」と言ってきたら、部下からしたら怖いはずなんですよ。でもそれはみんなが通過する道で、もう一回言ってみたら部下も「あれ、上司が変わった?」と異変に気づきます。でも、部下はまだ自由に話してくれないでしょうね。
その時はそれで終わったとしても、また別の機会に同じアプローチを取ってみて欲しいんです。2回目のチャレンジをすると部下からはもしかしたら、「最近どうしたんですか、気持ち悪いですよ」というような反応が返ってくるかもしれません。そんなチャレンジを何度か繰り返すうちに部下の方も、上司がこれからずっとこういう調子なのだとわかりますから、それに対応する策を準備するようになります。次また「なんでも話していいよ」と言ったら、そこでようやく「そう言われると思ってました」ということで部下が話しはじめる。このように何回かやってみることがポイントです。
――何回かはたらきかけることで部下も上司が変わったことに気づくんですね。
林:そうです。こういうやりとりを繰り返していくと、やがては上司の顔を見たら自分から話してくれるようになります。上司側としてはそれが理想の形なのではないでしょうか。
――部下の性格によっては、多忙な上司に自分の話を聞いてもらうのは気が引けるというケースもありそうです。部下が相談や愚痴を言いやすい雰囲気を作るにはどうすればいいのでしょうか?
林:「今いいよ」とか「今5分時間あるよ」というように、自分が今、時間が空いていることや持ち時間を伝えるのがポイントだと思います。
あとは「こういうことを聞きたいんだけど、どう?」というように話題を少し限定するのも有効です。「自由になんでも話していいよ」というとかえって話しにくいと感じる人もいるので。
――話題を限定する方が話しやすいというのはすごく理解できます。