部下の本音を聞き出す「心理的安全性」の作り方 (1/3ページ)
上から頭ごなしに指示をしていれば部下が動いてくれた時代は終わり。
これからは上司が部下一人ひとりに寄り添い、共感力を持って接すこと、それぞれの特性や長所を生かすマネジメントが必要になる。
そこで必須になるのが「傾聴力」である。ただ情報を得るだけでなく、相手との信頼関係構築に結ぶ話の聞き方とはどのようなものか。『優れたリーダーは、なぜ「傾聴力」を磨くのか?: 職場の心理的安全性が高まる本』(三笠書房刊)の著者・林健太郎さんにお話をうかがった。その後編をお届けする。
■部下が本音を話すようになる「心理的安全性」の作り方――テレワークが普及して部下と直接顔を合わせる場面が減った上司もいるかと思います。オンライン上でのコミュニケーションの注意点がありましたら教えていただきたいです。
林:非言語の要素は伝わりにくくなりますから、頷き方ひとつとっても動きを大きくした方がいいと思います。あとはリーダーの方で多いのはモニターに顔が全部映っていないケースですね。自分がどう見えるかという演出は必要です。
ここまでは上司本人の話ですが、部下に対しては今どんな環境なのか聞くことが大切です。「そこは自分の部屋?」というように聞いていくと部下が集中できる状態にあるのかや、どんなふうに仕事とプライベートを両立させているのかがわかってくると思います。つまり画面に見えているもの以外にも気を配る、ということですね。
――部下が本音を話す条件として「心理的安全性の確保」が挙げられています。この心理的安全性の確保についてポイントがありましたら教えていただきたいです。
林:いくつか段階があって、まずは「自分が聴き役に徹する時間を作ることにした」ということが部下にわかることが重要です。