部下の本音を聞き出す「心理的安全性」の作り方 (3/3ページ)
林:言葉ってアプリケーションなので、自由に話していいよと言うことにより相手が「やった!」という反応をするという「結果」を求めていると思うんですよ。でもそれが起きないなら、どうしたら「やった!」といういわゆる「結果」が出るのかを考える必要があります。例えば、「この話とあの話、どちらを話したい?」というふうに相手に話題を選んでもらうのもいいと思います。
上司からすると「この人、何を聞いても話してくれないな」と思った時に、「いや、待てよ」と思えるかどうかなんですよね。人によってすぐに話せる人と、立ち上がりに時間がかかる人がいるので。それを待てるか、あるいはアプローチを変えられるかどうかが大切です。
――最後になりますが、部下とのコミュニケーションや信頼関係の構築に悩む上司の方々にメッセージをお願いいたします。
林:コミュニケーションについてはたくさん本が出ている中で、今回の本は「傾聴」とは何かという定義だけでも、データを提示するだけでもなくて、「どうやったら部下の話を聴けるのか」という実用的なところまでしっかり書いたつもりです。ただ読むだけではなくて、使ってみるというところまで進んでいただけるとすごく嬉しいです。特に4章はハウツーを10個のツールとして書いていますので、ぜひ試してみていただきたいですね。
あとは部下の話を聴くだけでなく、自分の声を聴くことも大切にしてほしいと思います。おろそかにされがちなのですが、自分が何を考えていてどう感じているのかを把握することもリーダーとして大事なスキルです。たとえば部下に対して「最近定時で帰るよね」と言う時、自分も早く帰りたくて羨ましいと思っているのか、それともただそういう状態だと伝えたかっただけなのかによって言葉は変わってくるのでご自身の心の声を「聴く」時間を取ってみることをお勧めします。
(新刊JP編集部)