地下鉄のジャンクフード広告を取り去ったところ肥満が減少 (1/4ページ)
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NHS(英国民保健サービス)の調査によると、イギリスはヨーロッパの中で最も肥満率が高い国なのだそうだ。
イギリスでは、揚げ物系のフィッシュ&チップスのようなファストフードも大人気だ。そのため近年では、大人だけに限らず子供の肥満も問題視されているという深刻な事態に陥っている。
そこで、肥満への取り組みを開始しようとロンドン交通局が先頭を切った。
ロンドン地下鉄の駅構内の至る場所には、様々な広告が掲載されているが、そこからジャンクフードの広告を撤去し、一切の掲載を禁じたところ、イギリス人の肥満度が減少するという効果があったという。
・イギリスで問題となっている肥満
イングランド公衆衛生局は、肥満が原因で毎年3万人以上が死亡しており、平均して9年の寿命を縮めていると推測している。
2015年の時点で、イギリス成人のほぼ3分の2が太り過ぎと分類された事実があるほど、イギリスでは現在大人も子供も深刻な肥満問題に直面しており、保健当局にとって大きな懸念事項となっているのだ。
このままでは、予防可能な肥満による死が、喫煙が原因で起こる死を追い抜く可能性があるとまで考えられている。
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・地下鉄駅構内でのジャンクフード広告掲載を禁止に
この差し迫った問題に取り組むため、ロンドン交通局(TfL)ネットワークは2019年にジャンクフードの広告に制限を設けた。
通勤客が脂肪、塩分、高糖分(HFSS)を多く含むスナック食品の誘惑に晒されるのを制限することが狙いだ。