上に落ちる落雷!?米オクラホマ州で史上最大の超高層雷放電「巨大ジェット」を観測 (1/3ページ)
[画像を見る]
雷と言えば、落ちるものと思っていないだろうか? じつは雲から上空へ飛び、宇宙の下をかすめて閃く雷もある。
高度20~100kmの成層圏・中間圏・下部熱圏では、放電による発光現象が起きている。これは「超高層雷放電」と言い、いくつか種類があるのだが、成層圏から中間圏に渡って伸びる雷放電は「巨大ジェット」と呼ばれている。
巨大ジェットは年に1000回ほど発生し、普通の稲妻の50倍のエネルギーを持つ珍しく、かつ強力な落雷だ。
最近、アメリカ・オクラホマ州で観測された巨大ジェットが、これまでで最大のものであることが判明したそうだ。
・観測史上最大の巨大ジェット
人工衛星とレーダーの観測によれば、2018年5月14日にオクラホマ州の上空で観測された巨大ジェットが、雲の上から電離層の下にめがけて放ったエネルギーは300クーロンだという。
一般的な雷の60倍ものエネルギーだったと、『Science Advances』(2022年8月3日付)で報告されている。
「電荷移動は、これまで最大とされた巨大ジェットの2倍近くにおよび、雲から地面への落雷の最大記録にも匹敵する」と論文で述べられている。