遣唐使廃止後にますます発展して日本文化に影響を与えた平安時代の「国風文化」とは? (2/3ページ)
この仮名文字によって清少納言の『枕草子』や、紫式部の『源氏物語』などが生まれました。
土佐光起筆『源氏物語画帖』より「若紫」(Wikipediaより)
建築や人々の服装にも変化が現れます。貴族達は寝殿造と呼ばれる造りの建物に住むようになります。儀式や行事を執り行うメインホールである寝殿を中心に、家族が住まう棟や釣殿が廊下で結ばれている建物です。寝殿造の有名な建物に、京都の平等院鳳凰堂があります。
服装は日本の気候に合わせた、袖口がゆったりとしたものが登場します。男性は「束帯」、女性は「十二単」がこの時代の正装でした。
宗教・芸術分野への影響宗教にも大きな変化がありました。平安時代中期から後期にかけては疫病が大流行したり、政治が揺らいだり、生活を脅かすような事態が続いた結果、人々の間にとても大きな不安が生まれていたのです。
そのため、仏教の教えが正しく行き渡らず、それどころか正しい教えが消えてしまうという「末法思想」が広がりつつありました。
そんな時、阿弥陀仏に縋って念仏を唱えることで極楽浄土に行けるという「浄土信仰」が生まれました。これは人々の間であっという間に広まり、のちに浄土宗などの宗派が生まれることになります。