100万振の日本刀が海の底に!?戦後のGHQによる「刀狩」と日本政府がとった対策 (3/3ページ)
この問題の救世主となったのが、アメリカ第8軍憲兵司令官だったC.V.キャドウェル大佐という人物です。
彼は日本側の主張に耳を傾け、国宝級の刀剣に関して接収しないことを決めます。また、その選定はGHQではなく日本政府が行うことになりました。
海底に沈む刀たちこうして美術的価値があるものや歴史的・宗教的な重要性が高いもの、個人の思い出の品など、約8万本の日本刀が接収を免れることになります。
現在国宝に指定されている名刀・大包平(おおかねひら)も、これで救われた刀の一つです。
平安時代末期に作られた国宝・大包平(Wikipediaより)
またこの時キャドウェル大佐の助言を受けて、日本美術刀剣保存協会が設立されることになりました。
同協会は刀剣の保護や普及、職人技術の保存を目的として、今日に至るまで精力的に活動しています。
このようになんとか救われた刀剣がある一方、接収されてしまった刀剣はなんと約100万振。正式に接収されたのではなく、略奪されたものを含めると300万振に及ぶとも言われています。
接収した刀の処分方法がまた雑で、そのほとんどは海に投棄されました。今もどこかの海底には、戦後に接収された日本刀が大量に眠っているのです。
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