農薬の代わりにアリを使った害虫駆除が有効であることが判明 (1/3ページ)
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身近な昆虫であるアリ(蟻)をうまく味方につければ、私たちの食材となる野菜や果物を守ってくれるかもしれない。
ブラジルをはじめとする国際研究グループが、アリを使った作物の害虫駆除について調査た。その結果、問題の多い農薬の代替えとして非常に有望であることがわかったという。
『Proceedings of the Royal Society B』(2022年8月17日付)に掲載された研究によれば、アリは状況によっては既存の農薬よりもずっと優れており、持続可能で安価な害虫駆除法であるそうだ。
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ここ数十年、世界の農業では、当たり前のように農作物に農薬(殺虫剤)を使用してきた。作物を食べてしまう害虫を駆除して、生産量を上げることが狙いだ。
だが思わぬ副作用があった。
ミツバチのような、受粉を助けてくれる大切な昆虫まで殺してしまうのだ。また作物を食べる人間の健康への影響も懸念される。
そこでもっと環境にやさしい天然の殺虫剤はないものかと、研究が続けられてきた。そこで浮かび上がってきた有望な候補がアリだ。
アリは作物には一切手を出すことなく、そこに集まってくる虫を食べる。だからうまく利用すれば、作物を守る強力な味方になると考えられるのだ。