美しき女武者・巴御前が愛する人々と別離の悲しみを詠んだ和歌がこちら【鎌倉殿の13人】 (2/4ページ)

Japaaan

大暴れする朝比奈義秀。数々の怪力伝説は、巴御前の子とする伝承にも説得力をもたらした。歌川国芳筆

主君を喪い、その子を喪い、夫を喪い、我が子を喪い……愛する者と次々に離別し、それでもなお生き永らえた巴御前。

今回はそんな悲しみを詠んだ和歌を『英雄百首』より紹介。彼女の思いを偲ぶ縁(よすが)となれば幸いです。

幻よ、夢よと変わる世の中に……

満ボろしよ(幻よ)
夢よとかはる(夢よと変わる)
世の中尓(世の中に)
奈ど涙しも(など涙しも)
津きせざるらん(尽きせざるらん)

※『英雄百首』巴女

【意訳】やれ幻だ、夢だと移り変わる世の無常など、百も承知のはずなのに。なぜこうも別れの涙が尽きないのでしょうか。

生者必滅会者定離(しょうじゃひつめつ えしゃじょうり)。生まれた者は必ず死に、会った者とはいつか別れる世の定め。

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