古代ギリシャの魔術儀式で使用されたとされる「ヘリオスの魔球」 (2/4ページ)
1つは、頭から後光が広がる人物で、ギリシア神話の太陽神「ヘリオス(ヘーリオス)」と考えられている。
ヘリオスは、ティターン(巨大な姿をした神々)であるヒューペリオンとテイアの息子で、兄弟には月の女神セレネと暁の女神エオスがいるとされる。
魔球のヘリオスは、アーチの下に置かれた玉座に座っており、その右手にはムチを、左手には3本の松明を持つ。かたわらに侍る2匹の犬は、おおいぬ座とこいぬ座で一番明るい「シリウス」と「プロキオン」を象徴すると考えられている。
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夜空でもっとも明るく輝くシリウスは犬と関連づけられる星で、英語では「ドッグスター」と呼ばれることもある。またラテン語の呼び名は「Canis」、古代ギリシア語では「Kynos」、どちらも犬という意味だ。・剣闘士が勝つための魔術的な儀式に使用された可能性
魔球は、勝負に勝ちたい人たちによって魔術的な儀式で使われたと考えられており、その表面にはさまざまな文字やシンボルが散りばめられている。
たとえば、2つ目のテーマとして描かれるのは、大きな円とそれに囲まれた5つの重なり合う円だ。
5つの円には、「ΑΙΘΗΡ」「ΑΝΑΒΠΑ」「ΑΝΝΙΑΕΥ」「ΕΔΕΒΩΠ̣Ι」「ΑΠΙΟΒΙ」と刻印がある。さらに円同士が重なる部分には、「ΕΥΠΑΡ̣ΕC」「ΑΧΦΕΙ」「ΑΘΕΛΑ」とある。また円の下には「ΧΧΧ」「ΔΔΔΔ」「ΗΗΗΗ」という模様が彫られている。