「赤ちゃんを抱っこして乗り込んだ年末のローカル線。つり革を持って立っていると、背後からおばさんが...」(京都府・50代女性) (1/3ページ)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Kさん(京都府・50代女性)
その日、Kさんは当時まだ1歳の息子を連れてローカル線の電車に乗った。
息子を胸元で抱き、両肩にも大きな荷物。その状態で吊り革につかまって立っていると、突然背後から声をかけられ......。

<Kさんの体験談>
今から17年前、まだ1歳になっていない息子を連れて年末に実家に帰省したときのことです。
息子を抱っこ紐で胸の前に抱き、両肩には大きな荷物を持っていましたが、当時若かった私は体力もあり、特に大変とは思いませんでした。
高校生が黙って立ち上がり......新幹線を降りて乗り換えたローカル線は、混んでいるというほどではなかったけれど、空席はなし。降りるまで30分ほどなので平気だと思ってつり革を持って立っていると、背後から声を掛けられました。
見れば、50~60代と思われる女性の方が、ご自分の座っていた席を立って手招きしてくださっています。
自分より年齢が上の方に譲って頂くのも申し訳なく、どうしようかと思ったそのときです。目の前にいた男子高校生が、黙ってサッと席から立ち上がりました。
そして彼は何も言わずに私の荷物を網棚に上げ、しかも彼が座っていた席を無言で指し示してくれたのです。

私は先に席を譲ってくださった女性にお礼を伝えて辞退し、代わりに若い高校生のご厚意に甘えて彼の席に座らせて頂くことにしました。