「目の前の患者を最優先」をやめたクリニックで起きた変化 (4/4ページ)
來村さんがこれまでに手がけてきたジョイントベンチャーの実例についてその狙いと結果について教えていただければと思います。
來村:私は標準治療に加えて漢方も治療に取り入れているのですが、こういうスタイルの治療を広めていきたいという気持ちがあって、漢方薬メーカーのツムラさんと一緒に全国でセミナーを開いて、講演をしています。
あとは岩渕薬品という千葉県内の医薬品販売の会社と組んで、医療情報担当者(MR)の方々に漢方の知識をつけていただいて、医師の方々に情報提供するということもやっています。ゆくゆくは「漢方MR」を育成したいと思っています。あとはサプリメントメーカーのメイフラワーさんと一緒にやっている頭痛のサプリメント開発などですね。
――最後になりますが、「がんばりすぎる」ことで苦しんでいる開業医やスタッフの方々にメッセージをいただければと思います。
來村:患者さんのことを第一に考えることは医療者として当然で、とてもいいことなのですが、その結果医師の先生方やスタッフの方々が疲弊して医療が継続できないということになると、患者さんにとっても地域にとっても大きな損失です。
まずは医療現場の方々が元気で医療を継続できることを重視するという考え方にシフトすることは、医師や看護師だけでなく患者さんにとってもメリットが大きいということがこの本を通して伝えられたらと思っています。
また、小規模なクリニックだからといって医師としてチャレンジしたいことを諦めるのではなく、やりたいことをどんどん発信していけば、手助けしてくれる人が集まってくるということも伝えたいですね。
(新刊JP編集部)