作家・万城目学が語る「小説執筆のためのルーティーン」とは (2/4ページ)
万城目:深刻一辺倒だとしんどいですから、ついつい明るくてとぼけみのある人を入れがちです(笑)
――先ほど蓮田とヨッちゃんは無責任に書けると言っていましたが、ヨッちゃんはまさにとぼけみがあるキャラクターですよね。ただ、最後まで物語に絡む活躍も見せます。
万城目:ヨッちゃんは初登場の場面からずれていますけど、本当に書きやすい人物ですね。ああいうずらし方は自然に書けるし、どんどん面白い方向に行っちゃう。でも、アホに書きすぎて少し申し訳ないと思う部分もあります(笑)。
――吸血鬼ではないヨッちゃんが最後の冒険まで絡むのは意外でした。
万城目:実はその予定はなかったんですよ。必ず面倒な展開になるから。でも、担当の編集者にヨッちゃんも最後まで連れて行ってくださいと言われて、最後までキーマンになったというわけです。
――登場人物の裏設定みたいなものはありますか?
万城目:それでいうと、清子様という占い師がヨッちゃんの台詞の中に出てきます。その人物にはある裏設定があります。ヒントは「お城に住んでいて、白馬に乗っている」というヨッちゃんの言葉ですね。
――万城目さんの他の作品を読んだことがあれば気づく人もいるはずです。
万城目:ただ、(インタビューの時点で)誰からも指摘がないので、分かりづらいかもしれません。