「カネではなくヒトにロマンを」経営歴50年のプロが語る起業の心得 (1/3ページ)
とかくビジネスでは「何をするか」が重要視されがちで、「何をすれば儲かるか」を経営者や起業家は血眼になって探す。
約半世紀の間、経営の第一線で戦い続けている経営者であり、経営コンサルタントとしての顔も持つ竹菱康博氏の著書『創業&経営の大学 ―トップは人たらしであれ』(さくら舎刊)は、そんな「常識」に一石を投じる。
自身が大切にしてきた経営哲学や、自身が主催する経営者塾で若手経営者に教えていること、これから起業する人に伝えたいことを、経験談を交えて綴るなかで、竹菱氏は「何をするかよりも誰とするか」という「ヒトの重要性」を強調しているが、この考えの根底にある哲学とはどのようなものか。全二回のインタビューの後編である。
■信頼される経営者は「裏切られても人を信じる」――社員から信頼される経営者もいれば、そうでない経営者もいます。信頼される経営者の振る舞いや言葉がありましたら教えていただきたいです。
竹菱:私も長い間経営をやってきましたから、離れていった社員もいますし、裏切られたこともあります。私が裏切ったことだってあるかもしれません。そういった経験をしてきて思うことは、やはり経営者はたとえ社員に裏切られても信じ続けることが大切なんだということです。
どんな従業員であれ、経営者本人にはできないことをやってもらっているわけですから、そこについては信じて任せるということですね。
――「お金の使い方は人の使い方に通じる」とされています。お金だけでなく人もきれいに使うためのアドバイスをお願いできればと思います。
竹菱:これも信じることでしょう。裏切られたっていいじゃないですか。裏切られても信じることで周りからの信頼ができるんですから。
――事業をしていると、なかなか思うように結果が出ないことは少なくないと思います。