なぜアメリカでは、死刑囚が処刑前に好きな食事を頼める「最期の食事」が導入されるようになったのか? (2/3ページ)
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ヨアヒム・パティニール作『ステュクス川を渡るカロン』プラド美術館所蔵(1515年 - 1524年) / image credit:public domain/wikimedia
論文によるなら、当時のこの習慣は、アメリカに渡った清教徒たちによって新大陸に伝えられたようだ。
マサチューセッツの清教徒たちは、死刑囚のために盛大な祝宴を開いたという。それがキリストの”最後の晩餐”を模倣し、社会と死刑囚の罪滅ぼしになると考えたからだ。
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・州によって最後の食事に違いがある
なおアメリカでは州によって、最期の食事(ラスト・ミール)の内容に違いがある。そもそも死刑が禁止されている州もある。
たとえばテキサス州では、最期の食事が禁止された。
2011年に死刑になった白人至上主義者ローレンス・ラッセル・ブリュワーが、大量の食事を注文したにもかかわらず、一口も食べなかったことがきっかけだ。