産卵直後のイカの貴重な映像。白いレースのような大量の卵 (2/3ページ)

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・卵の数は360個!非常に貴重なシーンを記録
 無人潜水機の4Kカメラでこの様子をとらえたモントレー湾水族館研究所(MBARI)によると、このイカはツツイカ目 開眼亜目 ナツメイカ科に属するイカの一種で、シート状の卵の数はおよそ360個あるという。

 またこの海域を頻繁に訪れる研究者にとっても卵を運ぶ泳ぐイカの姿は非常に貴重で、同様のシーンを見たの今からおよそ17年前の2005年。これでようやく2度目だそう。

 その生態はまだ謎が多く、これらの深海イカの育児方法もはっきりとわかっていない。

 イカと同じ頭足類のタコのメスは、一般に産卵後に孵化を見届けるとまもなく息絶えることがわかっている。

 しかしイカの場合は、海底にゼラチン状の卵のかたまりを産みつけると考えられており、現時点で確実に抱卵するとわかっているのはツツイカ目に属する3種のみだという。

 とはいえ今のところイカのメスも、大切な赤ちゃんが誕生するまで捕食者から卵を保護し、孵化が終わった後に死ぬと考えられている。

 タコのメスと同じように、1匹でも多くの子どもに強く健康に育つチャンスを与えるため、無防備な卵を極限まで守り抜くであろうイカのメス。

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 単身で泳ぐほうがずっと身軽なはずなのに。
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