チェルノブイリの黒いカエルが適応進化の過程を明らかにする (3/4ページ)

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 こうした色の黒さは現在測定できる放射線レベルとは関係がなく、原発事故当時にもっとも汚染が酷かった地域でよく見られたという。

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ウクライナ北部で見られるツリーフロッグ。原発事故以前はほとんどが緑色だったが、放射線汚染された区域では黒いカエルが増えている / image credit:German Orizaola/Pablo Burraco, CC BY-SA・黒いカエルは環境に適応するための自然選択
 こうした結果は、放射線の影響で急激に進化が進んだだろうことを示しているという。原発事故以前、少数派だった黒い個体は、メラニンのおかげで放射線に強かったと考えられるからだ。

 生き残る確率が高かった黒いカエルは、繁殖して数を増やした。こうして事故から10世代のうちに、チェルノブイリ立入禁止区域では、黒いカエルが主流派になったと考えられる。

 古典的だが、非常に速やかな「自然選択」の賜物である。

 こうした研究は、放射線に汚染された環境において、メラニンが果たす保護機能を理解するきっかけとなる。

 それはただの生物学的な関心というだけでなく、核廃棄物を扱う現場や宇宙探査など、さまざまな分野において応用が期待できるとのことだ。

 ウクライナの戦争が終われば、チェルノブイリの魅力的な生態系を調査するために、大勢の研究者が戻ってくるだろう。
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