80歳を過ぎても記憶力バツグンの「スーパーエイジャー」の脳は、記憶領域のニューロンが大きいことが判明 (2/3ページ)

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また40代で亡くなった人たちに比べても5%ほど大きかった。
 嗅内野は記憶に関係するとされる領域で、皮質と海馬とのコミュニケーションのほとんどはここを経由する。

 今回の結果は、この領域のニューロンが普通よりも大きいことが、80才を過ぎても並外れた記憶力を発揮できる秘密であることを示唆している。

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・大きなニューロンと優れた記憶力との関係
 ニューロンが大きいと記憶力が衰えにくい理由はよくわかっていないという。

 ただ今回の研究では、スーパーエイジャーの脳では、ニューロンの神経原線維変化が少ないことが明らかになっている。

 これはタウ・タンパク質の蓄積によって引き起こされ、アルツハイマー病の原因であるとされている。

 またニューロンが大きいと、構造的に健全で、ニューロン同士の結合が最適になるとも推測されている。

 スーパーエイジャーはそもそも人数が少ないために、彼らの脳を研究するチャンスは少ない。

 それでも今回の研究は、スーパーエイジャーの脳が普通の人とはいくつもの点で異なっていることを示す新たな証拠の1つだそうだ。

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