80歳を過ぎても記憶力バツグンの「スーパーエイジャー」の脳は、記憶領域のニューロンが大きいことが判明 (1/3ページ)
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誰でも歳をとれば少しずつ認知機能がが衰えていくものだが、中には80歳を過ぎても、20代や30代並みの記憶力を発揮する「スーパーエイジャー」と呼ばれる高齢者たちがいる。
彼らの「脳の神経細胞ネットワーク」は若者たちと変わらないことが知られているが、最新の研究によると、記憶に関連するニューロン(神経細胞)が普通の人よりも大きいことがわかったという。
『The Journal of Neuroscience』に掲載された新たな研究では、それを裏付ける新たな証拠が発見されている。
・スーパーエイジャーの脳は記憶領域のニューロンが大きい
記憶のニューロンが人並外れて大きい
今回、米ノースウェスタン大学のタマル・ゲフィン氏らが調べたのは、6人のスーパーエイジャーたちから献体された脳だ。
脳の提供者はみな故人で、死亡時の平均年齢は91才。また全員が、以前からスーパーエイジャーに関係する研究に参加していた。
彼らの脳を撮影し、年齢相応の記憶力があると診断された人から提供された脳(死亡時平均年齢が89才のグループと49才のグループ)と比較された。
その結果、スーパーエイジャーの「嗅内野」のニューロンは、同年代の普通の人たちよりも10%大きいことがわかったという。