親が「子どもは純粋だから嘘をつかない」という考えを捨てるべき理由 (3/3ページ)
――鬼木教授が子育てで大切にしている価値観や考え方がありましたら教えていただければと思います。
鬼木:本書でも何度となく述べていますが、子どもは皆天才です。発想力は教えるものではなくもともと備わっているものだと思っています。それを大人の都合で閉じ込めてしまうのはとてももったいない話です。
象を赤で書いても、空を黄色で塗ってもそれは個性です。アリをじっと観察するのもとても大切な時間です。できるだけ見守ってあげる姿勢が重要だと考えています。
――ご夫婦で共有されている価値観はありますか?
鬼木:「なぜか」を考えさせることですね。たとえばバドミントンで上手にスマッシュが打てなかったとしたら、まず「どうしてだと思う?」と聞いて子どもに考えさせる。これはコーチングという手法ですが、すぐに教えるのではなく、そこで答えが出なかったとしても、考えさせてから「もう一回やってみて」と言ってやらせると、「肘が上がっていないな」と自分で気づくことがあります。そういう子ども自身の気づきを増やしてあげたいというところは共通していると思います。
――育児にとって大切なことはなんでしょうか?
鬼木:愛情を子どもに伝えることだと思います。言葉では伝わりにくいので、たくさんハグをしてあげるといいと思います。
日本人はあまりハグの習慣がなく、特に男性は苦手な人が多いと思います。朝起きたらハグ、頑張ったらハグという形でスキンシップを取ってあげると子どもは安心しますし、信頼関係が高まっていきます。信頼関係が構築されていないのに怒るから嫌がられるわけで、頑張ったときにはしっかり褒めたうえで、悪いことをした時に怒るというのが大切だと思います。
(新刊JP編集部)