起業の成功を妨げる 日本人特有の「借金忌避体質」 (4/4ページ)

新刊JP

――融資を受ける最大のチャンスは“創業前”とされています。現在の創業時融資を受ける難易度について教えていただければと思います。

田原:準備さえすれば9割9分通ると思います。ただ、あくまで「準備をすれば」という前提があっての話で、やろうとしている事業の分野での経験もなく自己資金もないという状態で相談に行っても落ちてしまうことが多いです。

私の会社には元日本政策金融公庫の社員として創業時融資に携わっていたスタッフがいるのですが、彼が言うにはいきなり窓口に来て融資を頼んで審査を通る人は5割かもっと低いくらいじゃないか、と。これを高いと捉えるか低いと捉えるかですが、僕は低いなと思っています。

――今おっしゃった準備というのは、本書でも解説されているような説得力のある創業計画書を用意したり、自己資金を用意したりといったことですよね。

田原:そうですね。あとは信用情報を傷つけないように生活するのも準備です。たとえば個人的な支払いで遅延を繰り返していると信用情報に傷がついてしまいます。「先月遅延した」みたいな人は、融資はすごく通りにくくなります。期日がある支払いは遅延しないほうがいいですね。

――準備のところで他にアドバイスはありますか?

田原:あとは起業した後のことを考えて経験をつけておくのも準備だと思います。同じように脱サラしてラーメン屋さんを始めるのでも、半年くらい本気で修行してからやるのと、何もしないで始めるのとでは結果も変わってきます。

自己資金を貯めて経験を積んで信用情報も完璧だったら、あとはビジネスをどう運営していくかを考えておく、というのも準備です。あまり背伸びしすぎない、妥当な事業計画を立てるのが大事です。

(後編に続く)

「起業の成功を妨げる 日本人特有の「借金忌避体質」」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る