古代の火星は気候変動が起きる前、微生物に満ちあふれていた可能性 (2/4ページ)
その地中深くには、火星の生命の痕跡が残されているかもしれない image credit:2022. NASA/JPL-Caltech/USGS ・水素を大量摂取したことで氷河期に突入、火星生物が生存困難に
これは初期の地球と似たような状況だ。ところが、火星で多種多様な生命が育まれることはなかった。
水素は温室効果ガスとして機能する。だから主に二酸化炭素で占められた火星の薄い大気から水素が失われてしまうと、初期の火星にあった湿潤で温暖な気候が崩れ去ってしまうと考えれるのだ。
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太古の火星の生命は、大気から大量消費された水素と放出されたメタンの影響で、惑星の表面が氷で覆われ、居住を困難にした可能性 / image credit:Boris Sauterey Regis Ferriere
その結果は、気温マイナス200度近くまで下がる極端な寒冷化だ。地表やその近くにいた生物は、生き残りをかけてさらに深く潜っていった可能性が高い。
それとは対照的に、地球の大気は主に窒素で占められているため、そうした微生物がむしろ温暖な環境を維持する手助けをしてくれた。その為に地球は今、生物に満ち溢れた惑星となったのだ。
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40億年前の火星の予想図 / image credit: ESO/M.Kornmess・この説に反論する声も
SETI研究所のカベー・パフラバン氏は第三者の立場から、生まれたばかりの火星は温暖な海が広がる湿った環境だったと説明する。