助けてくれてありがとう。お礼に唯一のパン切れを人間に差し出した犬
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前の飼い主が安楽死の手続きをしていた子犬だが、処分する前にゴミの山に捨てられた。なんとか命拾いすることができたものの、飢えと寒さで弱り果てていた。
しかし、動物保護団体のスタッフに発見されたことにより、救いの手が差し伸べられた。
子犬はスタッフに残された力を全部使って尻尾を振り、「助けてくれてありがとう」とでもいうように、唯一の食料である1切れのパンを差し出したという。
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Street Puppy Gets Rescued With A Piece Of Bread | The Dodo Little But Fierce
・安楽死を逃れた子犬がゴミ山から救助される
2019年4月、南アフリカ西ケープ州にある小さな町フランシュホークのゴミ山から、1匹の子犬が救助・保護された。
生後9週間とみられたその子犬は、1週間ほど前に飼い主によって安楽死させられる運命だったが、何かの手違いがあったのか、飼い主の気が変わったのか、ゴミの山に捨て置かれてしまったようだった。
一旦は命拾いをした子犬だが、ゴミ山で寒さと飢えと孤独に耐えながら過ごしていた。
劣悪な環境で、弱りきった子犬を救ったのは、動物救済団体『Sidewalk Specials』のレイチェルさんだ。
・唯一の食料を差し出した子犬
レイチェルさんが子犬に近付いた時、残された力を振り絞りながら、ふらついた足取りで近づいてきた。
さら誰かが置いていったであろう、唯一の食料である1枚の食パンを口にくわえてレイチェルさんに差し出したのだ。
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レイチェルさんはその仕草を見て、「助けに来てくれてありがとう」と感謝を示しているように感じたという。
あるいは、レイチェルさんも自分と同じようにお腹がすいていると思い、食べ物を分けてくれようとしてくれたのかもしれない。
レイチェルさんは、自分もお腹が空いているのにパン切れを助けてくれた人と共有しようとする健気な子犬の姿に心打たれたという。
この子犬はとても愛情深く、思いやりに溢れた子なのだ。
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・治療を施し、永遠の家族の元へ
その後、ガンナーと名付けられた子犬は、獣医院に連れて行かれた。貧血とマダニ咬傷熱、目の感染症を患っていたため、すぐに治療を施された。
身綺麗にしてもらい、里親のもとへ行くのに十分健康であると診断されると、ガンナーは1週間だけ仮里親に預けられ、すぐに永遠の家を見つけることができた。
ガンナーの飼い主となったフリーヤさんは、3年間育てて来たガンナーについてこのように話している。
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ガンナーが初めて家に来た時、初めて芝生を見たのでしょう。喜んで庭を走り回りました。また、好奇心旺盛に何でも探検して発見したがりました。
新しい環境には、すぐに順応しました。成長したガンナーは、ますますエネルギッシュになり、浜辺で走り回って遊ぶのが大好きです。
今は、岩をプレゼントしてくれるのが大好きなんですよ。でも、どんな岩でもいいというわけではなくて、慎重に選んだ岩をプレゼントしてくれるんです。
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誰かに大切なものを分け与えたい、共有したいというガンナーの愛情深い性格は、変わっていない。
フリーヤさんは、そんなガンナーに仲間を与えてあげたいと思い、パンデミック初期に里親ボランティアになることを決心した。
現在、自宅では仮里親として預かった犬たちの世話をしていて、ガンナーの良き遊び相手になっているという。
寒さと飢えと孤独で震えていた子犬はもういない。今ガンナーは、やさしい飼い主のもとでとても幸せに暮らしている。
written by Scarlet / edited by parumo
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