世界初、ヨーロッパウナギの繁殖地までの移動ルートの特定に成功 (1/2ページ)
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何世紀もの間謎に包まれていた「ヨーロッパウナギ(Anguilla anguilla)」の繁殖地までのルートがついに特定されたそうだ。
人工衛星を利用してウナギたちを追跡したところ、ポルトガル西沖から大西洋赤道海流に囲まれた海域「サルガッソ海」まで、1年をかけて長い旅路についていることが明らかになったのだ。
そこにウナギの繁殖地があるという仮説は、100年前にすでに提唱されていた。しかし、サルガッソ海で卵やウナギが見つかったことはなく、真偽のほどは不明だったが、今回、ついにサルガッソ海がウナギの繁殖地であるという直接的な証拠が得られたことになる。
・困難を極めた繁殖地までのルートの特定に成功
デンマークの生物学者ヨハネス・シュミットが、ヨーロッパから遠く離れたサルガッソ海でヨーロッパウナギの幼魚を発見したのは、1920年代初頭のことだ。これによって、ウナギの繁殖地の特定もまもなくだろうと期待された。
だが、その期待も空く、作業は難航した。ダム・汚染・生息地の喪失・乱獲など、ウナギの旅を邪魔するいくつもの要因があり、追跡を難しくしていたからだ。
しかも1980年代以降になると、ヨーロッパウナギは激減し、繁殖地の特定は緊急性を帯びるようにもなった。