2022年第2四半期のコネクテッドカー市場の販売台数を発表〜コネクテッドカーの販売台数がノンコネクテッドカーを上回る〜 (3/5ページ)

バリュープレス

コネクティビティの活用方法も、従来のテレマティックサービスの枠を超えて、よりソフトウェア的なものになってきており、例えば、デジタルコックピット(アナログ計器類をディスプレイに置き換え、様々な情報を表示する)を始めとして、自動運転技術等に発展しつつあります。これを受けて、自動車メーカーは強力なコンピューターを車両に載せ、次世代のコネクテッドな世界に対応しようとしています。現在のところ、コネクテッドカーはNADモジュール(ネットワークアクセス機器)を1台搭載しているのが一般的で、このNADモジュールを通じた通信によって、インフォテイメントや到着時刻などの予測機能を提供しています。しかし、一部の中国メーカーや高級車メーカーはNAD2台を搭載し、Dual SIM Dual Active(DSDA)という構成を取っています。これによって、例えば、車に乗る人向けのインフォテイメントを中断することなく、また、それと同時に重要な車両データをクラウドにアップして分析を行うといったことが可能になっています。

コネクテッドカー技術進展に関して、カウンターポイント社調査担当バイスプレジデントPeter Richardson氏は次の通り述べています。
「4G接続の車は今でも世界のコネクテッドカー市場の大部分であり、2022年第2四半期の出荷の9割を占めた。一方で5Gの車は7%前後である。5Gのシェアは今後も増加するものの、4Gの販売は2027年まで伸び続けるだろう。そこには5Gの普及を妨げる要因がいくつかある。まず5G用のNAD/TCUが高価であること、5Gを提供している地域でもカバーエリアが断片的であり、従って5Gの恩恵を受けられる地域も制限されること等が挙げられる。加えて、ADAS/AD levelsの採用はまだ途上である。未だに自動運転レベル3の車両はほとんどなく、そうした車両はみな4Gを使用している。私たちは本格的に5Gが大量に採用されるのは、こうした課題がおおよそクリアされるだろう2025年以降になるとみている。」

*ここでいう販売台数は、各ブランドが工場から出荷する際の卸売台数であり、コネクティビティ搭載の乗用車のみを対象としている。

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